デスクトップPCの電源オプションはどれに設定すべきか。

電源オプション設定について

PCを買い替えてからwindowsの設定周りをいじっていると

電源オプション設定を見つけました。

 

前のPCを使っていたときは購入時の設定から

何もいじらずこだわらずで使っていましたが

その結果、後半はもうOS自体ぐちゃぐちゃで

起動も動作も不安定だったので

今回はこだわりたく。

 

設定による違いとは

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設定は大きく分けて3つ

  • バランス
  • 高パフォーマンス
  • 省電力

これ、ラップトップ(ノートPC)だけの設定だと思っていたので

見つけたときは不思議でした。

 

で、実際設定によって動作やパフォーマンスにも多少差が出てきます。

推奨はバランスとのことですが、高パフォーマンスと言われれば

確かにそのほうが良い気もしてきます。

 

で、どれにすればいいのか

結論から言うと、自分で色々調べたり、試したりした結果

バランスでいいんじゃないかなと思っています。

 

上記設定画面から、「プラン設定の変更」を選ぶことで

各プランの設定内容が確認できます。

各プランでいくつか違いはありますが、一番大きな違いとして

プロセッサの電源管理→最小のプロセッサの状態

でしょうか。

 

これは、明確に違いが見てわかるのですが高パフォーマンスの設定にすると

PCの動作時、アイドル時、高負荷時に関わらず

CPUのクロックが高い数値で維持されます。

 

i5-11400の定格クロックは2.60Ghzですが

ターボブーストによって最大4.40Ghzまで動作周波数が増加します。

また、プロセッサー ベース動作周波数とは、TDP が定義された動作周波数であり、アイドル時はこれを下回り、より低周波数で動作することもあります。

 

つまり、高パフォーマンスにすることで高いクロック数を維持することになり

バランスにすると、アイドル時は低クロック、高負荷時はターボブーストに準じて高クロックに推移するわけです。

 

こう聞くと、高パフォーマンスのほうが良い性能を発揮するようにも

思えますが、実はそうでもありません。

 

ターボブースト然り、動作周波数のコントロールは利用者が意識することもなく

すべて自動で自然と行われており、それを実感することはほぼありません。

 

必要であれば上がり 、不要であれば下がるように上手くできています。

それを高周波数帯で留めたところで、あまり意味がありません。

最低ラインを引き上げたところで、ゲームなどの負荷がかかるタイミングでは

バランス設定であっても、引き上がるラインはほぼ同じです。

 

つまり、最低ラインの周波数だけ上がっても、無駄になる可能性が高いというわけです。

それどころか、当然アイドル時などのPCにほぼ触っていないタイミングでも

最大周波数に近い値で動作するので、消費電力も上がるため、非常に勿体ないです。

バランスモードであれば、下がるときも自動なので

i5-11400でいえば、アイドル時であれば1.8Ghzほどまで下がります。

 

試しに、上記設定を行いタスクマネージャーなどで

アイドル時のクロック数を見比べてみると推移はよく分かるかと思います。

 

その他の各設定については、もしかしたら有用なものもあるかもしれませんが

これは個別に設定ができるということでもあるので

名前に囚われて「高パフォーマンス」にする必要はなさそうですね。

 

なお省電力モードについては、パフォーマンスに制限がかかるので

これも同じく設定しない方がよいでしょう。

 

余談ですが、同設定で自分は

・高速スタートアップは無効化

・ハイブリッドスリープも無効化

・その上でハイバネート機能自体無効化(powercfg.exe /hibernate off)

しています。

これはパフォーマンスに関わるというよりも

本来の再起動時失われるハード・デバイス情報をストレージに書き込む

ハイバネート機能自体が不具合が付き纏いがちのトラブル要因だからです。

一部情報をストレージに保存する、ハイブリッドスリープも同様です。

そもそも、ハイバネートが必要な休止状態が、復帰後色々と不具合が伴いがちで

スリープも、あまり使わない(基本シャットダウン、寝落ちしたときの自動スリープくらい)ので

その用途ならハイブリッドスリープである必要も特にありません。

個人の意見ですが、高速スタートアップは本当に害悪です。

BSoDや起動不可などあらゆるトラブルシュートで現れます。

 

まとめ

  • 高パフォーマンス設定にはする必要がない
  • 設定をするにしても個別設定がおすすめ
  • 省電力設定も同じくゲーミングPCとしての運用なら不要