約3000円で光るスピーカーを買う(Redragon GS520 ANVIL レビュー)

RGBで光るスピーカー「Redragon GS520 ANVIL」を買いました。3000円で。

はい。怪しいスピーカーを買いました。

 

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(画像はAmazon商品ページから引用)

メーカーは「Redragon」。聞いたことありません。

レッドラゴンなのか、レッドドラゴンなのか。謎です。

 

 

なんの情報もない。

このスピーカー、今の御時世にも関わらず

ネットで調べても何も情報が出てきません。

でもメーカー自体は一応、多少は情報が出てきます。

安価なゲーミングキーボードやマウスを作っている中華メーカーのようです。

 

ただ、Amazonで乱立している存在すら怪しい中華メーカーではないようで

一応、キーボードに関してはある一定の評価は得ているようで

YouTubeなどにもわずかながらレビュー動画があったりします。

 

少し情報を漁ってみる。

 

下記の通り、公式サイトが存在します。

 

右上の言語ドロップダウンに”Japanese”が存在するので期待しましたが

残念ながら選ぶと、日本の販売代理店のページに飛ばされます。

ただ代理店が挟まっている辺り、やはりそれなりのメーカーのようです。

なので英語で見てみます。

 

Eastern Times Technology Co., Ltd was established in 1996, the top 5 factory for Mouse and keyboard in China. We have a professional R&D teams with 15 good experienced engineers and more than 10 years professional QC team , over 1400 employees in total , offering a one - stop production service to meet your various needs.

Eastern Times Technology Co., Ltd is the owner of Redragon which is high-value brand for gaming peripheral, dedicated to providing global customers a high-performance gaming products. As the leading company with 20 years manufacturing experienced, Redragon innovated in world first-class industrial design and quality, with strong R&D and global sales team devoting, its aim to bring best service and quality products.

Redragon sales map covers North America, Europe, South of Africa, Asia and Middle East for over 30 countries, Design with the international standard packaging, and the multi-language inquiries for end user, it is your best choice and a reliable friend on your desk.

Redragon goal is to bring you quality and comfort life.

 

要訳

Eastern Times Technology は1996年に設立され、中国ではマウスとキーボード業界で、トップ5に入る工場です。我々は15人の経験豊富なエンジニアと10年以上のプロのQCチームを持つプロのR&Dチームを持っており、合計で1400人以上の従業員は、あなたの様々なニーズを満たすためにワンストップの生産サービスを提供しています。

Eastern Times Technology は、ゲーム周辺機器の高価値ブランドであるRedragonの所有者であり、世界の顧客に高性能のゲーム製品を提供することに専念しています。

<中略>

Redragonの販売マップは、北米、ヨーロッパ、南アフリカ、アジア、中東の30カ国以上をカバーしており、国際標準のパッケージを使用したデザイン、エンドユーザーのための多言語でのお問い合わせ、それはあなたの最良の選択であり、あなたの机の上の信頼できる友人です。

Redragonの目標は、あなたに品質と快適な生活をもたらすことです。

 

多分こんな感じだと思います。

製造メーカーは「Eastern Times Technology」で

ブランドが「Redragon」といったところでしょうか。

 

メーカーはわかりましたが、結局聞いたことがありません。

ただ、海外にも販路があり、それなりに売れているのは事実のようで

今回購入した「Redragon GS520 ANVIL」も、日本ではレビューありませんが

海外では、サクラを疑うレベルでレビューがあります。

 

しかも、総じて評価が高いです。星4.5~5ほど。

これはクソ予想外です。ちなみにサクラチェッカーにかけても

サクラではなさそうという判定です。まじか。

 

何故買ったのか

最近、PS5を購入したのに合わせて

LG製のゲーミングモニターに買い替えたのですが

内蔵スピーカーがありませんでした。調査不足。

 

PC用のスピーカーは個人的に、聴ければいい程度のものなので

のんびり系のシングルプレイゲームやYoutubeを流し見する程度であれば

内蔵スピーカーで事足りていたので困りました。

ガチめのゲームをするときはヘッドセットを使うしね。

なので、聴ければいい程度の外部スピーカーを買うことに。

早速アキバヨドバシに向かう。

 

これが探せば探すほど、意外としっくりくるものがない。

デスク環境的に、モニターを2枚おいて横幅ギリギリのローデスクのため

大きなスピーカーを置くスペースがない。

 

元々の候補は「Logicool Z213」だったのだが

箱を見て、サブウーファーの存在が判明。デカすぎ。置けない。

 

どうしたものかと迷っていたところ、同価格帯の

GS520を発見。軽く調べても上記の通り情報がなかったが

ヨドバシに売ってるくらいだし大丈夫だろってことで購入。

この価格帯で光るのも、魅力的。(スピーカーが光る必要性は謎。)

 

ライトレビュー

結論からいうと、そこまで特筆するようなこともないので

軽くレビューします。

 

無駄な付属品等はなし。潔さすら感じます。

動作に必要なケーブル類は含まれているので、利用はすぐにできます。

 

・・・と思ったら、メーカーロゴのステッカーが入っていました。

ダサすぎます。しかもなぜか透過されているので

黒いPCケースなどに貼ろうものなら、Redragon様が消えます。

まあ、貼りませんけど。要りません。捨てます。

あとは、マニュアルが同封されており、しっかり日本語でした。びっくり。

 

まず、このスピーカーを動作させるためには、3.5mm結線とUSB給電が必要。

サイズ感を考えれば妥当かもしれないが、デスク周りでACアダプタが不要なのはよいですね。

当然ながら、光る必要がなくてもUSB給電しないと音は出ません。

 

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質感は値段にしては悪くありません。

プラスチック外装ですが、全面のパネルがブラシテクスチャ加工されており

つや消しのようなざらついた感触になっています。

ただ、その落ち着いた印象も上部に鎮座するRedragon様によって台無しです。

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こいつと同じ香りがします。

 

インターフェースとしては

Rスピーカー、前面に電源ボタンボリューム+-ボタンがあります。

 

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公式ページの画像通りです。

電源ボタンを押すとRGBライトも消えます。

ボリュームMAX、MIN時になるリミットサウンドがうるさい以外は

特に問題ありません。というより、このボタン使いません。

押しづらいし、ここでカチカチ調整するなら出力側を調整するんじゃないでしょうか。

 

RGBライトはRスピーカーの天面をトントン叩くと変移します。

これが物理ボタンじゃないのはオシャレでいいですね。

ただ天面がアクセスしやすいかは微妙です。

 

RGBライトの光り方は6種類。

虹色、逆虹色、単色のパターン推移、赤、緑、青です。

細かい調整はできませんが、光り方にムラはなく、意外とキレイに光ります。

 

音質は、お察しです。

そもそもスペックの時点で密閉型フルレンジ6W(3W+3W)なので

特別良い訳ありません。

 

6W(3W+3W)のバランスステレオスピーカーを内蔵し、独自設計による密閉型フルレンジで透明感且つ重厚感があるリッチクリスタルサウンドを提供します。歪み、干渉、ノイズを気にすることなく音楽やゲームを楽しむことができます。

 

残念ながら、公式ページにあるような

リッチクリスタルサウンドは味わえませんでした。

てかなんだそれ。

 

とはいえ、モニター内蔵サウンドを置き換える前提で考えれば

内蔵スピーカーよりは遥かに上です。

そもそもモニター内蔵スピーカーって

大抵、音が鳴ればいいくらいの品質ですよね。

 

それに比べれば、一応音楽を聞いても不快にならない程度の品質はあります。

自分があまり気にならないっていうのもあると思いますが

流石に一般的なモニター内蔵のスピーカーで音楽を聞きたいとは思えません。

一応、ANVILは聞けなくもないです。

 

最大音量と最小音量ですが、どちらも不満はありません。

最大音量にすれば、かなりの音量でうるさいくらいです。

 

あと、内蔵スピーカーにありがちな無音時のホワイトノイズや雑音は

ほとんどありません。耳をすませば少しだけ聞こえますが

モニターの後ろにでも配置すれば、周りが静寂でない限り

まず気づかないレベルだと思います。

ま、それだけでも内蔵スピーカーよりは良いですね。

 

ただゲーミングスピーカーを名乗るのは無理がありますね。

音の方向なんて到底わかりません。

ElecomやBuffalo辺りのメーカーから出ている

PC用2.0chスピーカーと本質的には大差ありませんから。

 

ただ、同価格帯で上記メーカーから出ているようなものよりは

音質、作りの良さ、質感、全て上回ってる印象がありますね~。

Elecom、SANWA SUPPLY辺りの周辺機器を手広く取り扱っているメーカーの

単一品質がアレってのもありますが。

 

何よりRGBライト。結局光ればゲーミングです。名乗って良いのです。

それがゲーミングデバイスというものですから。

 

総評

はい、よくわからないまま買ったスピーカーでしたが

予想外によく光るだけの良くも悪くも普通のスピーカーでした。

 

同価格帯で売られている、PC用スピーカーの品質や質感を考えれば

ANVILのコストパフォーマンスはかなり高いんじゃないでしょうか。

 

流石に、所有欲を満たすかと言われれば、微妙ですが

音質にそれほどこだわりがなく、安く光らせたい、ゲーミングデバイスっぽいものがほしいなら選択肢に入れても良いかと思います。

 

怪しい商品で迷ってる方の、参考になれば幸いです。

 

ちなみに、この商品何故かAmazonでは高値がついてます。

令和3年7月31日時点で9,454円。高すぎます。この値段で買うならもっとあります。

 

ヨドバシ.comは3,180円。これは定価なんじゃないかなと思います。

これ以上は出しちゃダメな製品ですね。

 

以上。

 

余談ですが、Redragonのメカニカルキーボードは

3000~4000円程度で買えるそうです。驚きですね。

外部スピーカーもあと何種類か上位モデルがあるようで

機会があれば買ってみようかな。謎のメーカー、中華メーカーにしては

作りが丁寧で少しファンになりました。