うつ病になったので感想でも書く

ま、長い人生、こういうこともありますわな

滅茶苦茶長くなっちゃったので要約

この記事は、うつ病になった筆者が経験した薬の効果や副作用、そしてうつ病に陥った状況について述べたものです。筆者は、信頼できる人間関係を構築し、ストレスを抱え込まずに逃げることが大切だと強調し、自分自身のメンタルヘルスについて意識することが必要だと述べています。

概要

軽度ではあると思うが、うつ病と診断されたので、その経緯と感想でも書いてみる。 あと処方・服用されてきた薬をメモしておきたい意図がある。 ”もしもに備えて”という側面もある。

注意

この記事は筆者の経験や情報を元に書かれたものであり、薬の安全性や薬効を保証するものではありません。記事中に言及される薬剤に関する情報は、確実なもの、最新のものであるとは限りません。また、個人によって体質や病状によって、薬の効果や副作用が異なる場合があります。そのため、記事の内容を参考にする場合は、医師や薬剤師などの専門家に相談し、個人の状況に合わせた判断をしてください。

記事中には、筆者が服用した薬剤に関する情報も含まれています。これらの薬剤には、副作用や禁忌症、併用禁忌薬などがあります。服用する前には、必ず医師に相談し、正しい使用方法を確認してください。

引用している薬剤の情報も、ネットで適当に調べた程度のものなので、鵜呑みにしないように気をつけてください。もし同じ症状の人が見ていたら、心配なことがあれば、絶対に医師に相談してください。

経緯

こんにちは。タイトルの通り、うつ病と診断されました。

といっても、最近の話ではなく、診断が出たのは去年末くらいだったと思います。

画像にあるように、2022年9月から睡眠障害心療内科に通い始め、睡眠導入剤を試しながら、あれやこれやと試行錯誤していました。その過程で、診断が睡眠障害からうつ病に変わりました。

こちらから「うつ病なんじゃないかと思う」と相談したことはありませんが、おそらく医師は、僕の眠れない原因や普段出ている諸症状(不安障害など)を考慮して、単なる睡眠障害ではないと判断したのだと思います。

眠れない原因については、結論から言うとわかりません。僕は中学生くらいからこの症状を抱えており、ベッドに早く入っても、朝まで寝られないことがよくありました。

よく寝る前にスマホを触るなとか、ブルーライトを浴びるなとか、日中に日光を浴びろ、など、色々な定説がありますが、僕にとっては、効果はほとんどありませんでした。

学業に与える影響はありましたが、僕はのらりくらりとやってきました。しかし、社会人になると話は別です。

極論、学校に徹夜で行っても、寝ぼけていても問題ありませんが、仕事を寝ぼけながら行うことはできません。

結果、無理矢理にでも寝ないといけない状況でした。そのため、初めて心療内科に行くことに決めました。それが始まりです。

睡眠障害として

まず、本筋であった睡眠障害睡眠導入剤によって解決しました。

根本的な解決と言えるかは微妙なところですが、下記の薬を処方されてきました。

デエビゴ 2.5mg→5mg

デエビゴは、オレキシン受容体拮抗薬で、2020年7月に発売された比較的新しい薬です。オレキシンは、覚醒を促進する物質であり、デエビゴは、オレキシンオレキシン受容体へ結合するのを阻害することで、脳を覚醒状態から睡眠状態へ移行させます。デエビゴは効果発現が速く、入眠困難にも効果が期待されます。

初めて処方された睡眠薬であり、効果の出方にはかなり差がありました。 効果があったときは一瞬で眠れる上に、「疲れ果てて眠る」感覚だったため、とても快適でした。十数年ぶりに自然な眠りにつくことができた感覚を味わえて本当に助かりました。

ただ、一方で、効果が無い場合はとことん無く、眠れない時は朝まで眠れないこともありました。 さらに、副作用として「悪夢」があります。治験での報告例は少ないそうですが、僕の場合は非常に多く発生しました。

オレキシンは、夢の内容や感情に影響を与える可能性があるとされており、またREM睡眠(夢を見る睡眠)の発生や維持に関与していることが知られています。そのため、オレキシン受容体拮抗薬を服用するとREM睡眠が増加することが報告されています。REM睡眠が増加すると、夢の記憶や感情が強くなり、悪夢を見やすくなる可能性があります。

デエビゴの添付文書によると、悪夢の発生率は1〜3%未満とされています。したがって、発現率はそう高くありません。しかし、僕の場合は顕著に見られ、そうなると、目覚めが悪いため、他の薬を使用することにしました。

ロゼレム(ラメルテオン) 8mg

ロゼレムは、2010年7月に発売されたメラトニン受容体作動薬です。睡眠覚醒リズムに関与するメラトニン受容体に作用し、睡眠を誘発します。筋弛緩作用や依存性はなく、安全性は高いですが、効果は弱いとされています。

これはデエビゴと同時に処方された薬です。上記の説明にあるとおり、直接的に睡眠に導くというよりは、概日リズムや自律神経を整えるような意図の薬です。

元々のコンセプトがそのようなものだったため、仕方がありませんが、デエビゴとの組み合わせや後述のエスゾピクロンとの組み合わせでも、あまり効果を実感できなかったため、医師と相談の上、必要ないと判断して処方してもらうのを止めてもらいました。

エスゾピクロン(ルネスタ) 2mg→3mg

エスゾピクロンは、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、筋弛緩作用と関連するω2受容体には作用せず、ω1受容体に選択的に作用するので筋弛緩作用が少なく、高齢者でも使用しやすいとされています。

最終的に、僕はエスゾピクロン3mgにたどり着きました。 最初は2mgから始めましたが、眠りが深くならず、3mgに増やしました。 これにより、「朝まで眠れない」という問題は一先ず無くなりました。

副作用として、口渇や短期的な味覚障害などがありますが、デエビゴの悪夢に比べればマシです。

これらの3つの薬は「非ベンゾジアゼピン系」と呼ばれ、比較的依存性が低く、安全性が高いとされています。これは、「ベンゾジアゼピン系」よりも安全であることを意味します。 (このベンゾジアゼピン系も、紆余曲折、結局飲むことになるんですが・・・) ただし、睡眠導入剤自体がリスクを伴うものであるという事実は変わりません。

このエスゾピクロンによって、睡眠障害は抑えられるようになりました。医師の意見によると、恒久的な解決になるわけではありませんが、リズムを整えることで眠りに慣れ、断薬することも可能だそうです。そのため、今後も暫くはエスゾピクロンを使って強制的に眠ることを続けることになりました。

うつ病の始まり

さて、このデエビゴ・ロゼレム→エスゾピクロンの睡眠障害治療によって、日常生活が快適に送れるようになったかというと、そうではありませんでした。

確かに、エスゾピクロンによって夜に眠れるようになったのですが、今度は朝起きた後の行動に問題が生じるようになりました。

動けない・意欲的でない

まず1つ目は「動けない」です。

金縛りといった類ではなく、目は覚めているけれど行動に移せない、やろうとしていることができない、決めていたことが億劫で先延ばしにするなどの症状が現れていました。

また、朝夜の入浴やランニング、食事、趣味のゲームなどを日課としているにもかかわらず、それぞれ「今日はいいや」と言って、減らすことが増えてきました。

僕にとって難しいのは、僕が単なる「サボり癖」も持っていることです。土日に予定を立てても、「まあ今日はええか」と直前でキャンセルすることも少なくありません。そのため、当時は自分がどちらに該当するのか判断がつきませんでした。

しばらくそのような生活を送っていたところ、彼女から「最近ぼーっとしてることが多いね」と言われたり、上司から「仕事の効率落ちてね?」と言われたり、ベッドで横になっていただけで土日が終わっていたり。そこまでいってようやく、「何か俺おかしくねぇ?」と思い始めました

食欲低下と体重の減少

最近、やる気が出なくなってきたなぁと自覚し始めた頃から、体重や体組成や血圧や心拍数を記録するようになりました。幸い、昔から周りにメンヘラ心を病んでいる人が多かったため、鬱状態の時にどのような影響があるかを知っていました。鬱状態の時は、体重の減少や増加、血圧の上昇や心拍数の増加が見られることが少なくありません。

というわけで、2月頃から体重を測り始めました。僕は169cm(人権なし)の男性です。

ダイエットもしてないのに3ヶ月で10kg減っている件

これはGoogle Fitで記録していた体重の推移です。約3ヶ月間(2月末から計り始めて、今は5月下旬です)で、約10kgの減量が見られます。うつ病と診断され、計り始めてから10kg減っているのであって、ペース的にそれ以前から考えればより体重が減少していると思います。

特にダイエット(食事制限や運動)を意図して行っているわけではなく、これによって、少なくとも心身に明確な変化があることが分かりました。

まあ、変化はありつつもBMI的に言えば19~21の変化で正常な範囲内です。むしろ健康的な体型になっているとも言えます。この点はポジティブに考えられなくもないです。

そうでもしないと気が滅入りますからね。

電車に乗れない

まず、新卒4年目になる現在の仕事・職場に特に不満はありません。嫌な人に囲まれる事も無く、パワハラを受けたこともなく、周りの技術レベルは高くて、毎日自分自身の勉強になっているため、悪くない選択肢をとれていると思います。残業も少なく(月に約10時間程度)、休みもカレンダー通りです。有休も好きな時に取得できて、リモートワークも可能です。給与には多少不満はありますが、中高大とまともに勉強をしてこなかったことを考えると、ボーナスがちゃんと出て、肉体労働でないだけでもありがたいくらいだと感じています。

もちろん、4年目ともなると、今後のキャリアプランをそろそろ明確に考える必要はありますが、これはどの企業や職種でも同じだと思います。

その前提がありながら、オフィスに出社しようとすると「電車に乗れない」のです。 通勤時間はそれほど長くありません。電車に乗っている時間は20分程度です。東京には数分おきに電車が来ます。時差出社も許可されているため、あまり混雑した電車に乗らなくても済みます。社内もぎゅうぎゅう詰めになることはありません。それでも。

それでも、乗れないのです。目の前に来た電車を何故か見送ってしまう事がありました。 その時、何を考えているのかは分かりません。 電車に乗り込んでも、途中駅で折り返して帰ってくる事すらありました。

これが決め手で、僕は改めて今の現状と今後の方針を医師と相談することにしました。

目の下の痙攣(眼下痙攣)

皆さんは、下瞼などがピクピク痙攣することがありませんか?

眼瞼ミオキニア、または眼瞼けいれんと呼ばれるこの現象は、疲れ目やストレス、睡眠不足によって引き起こされることがあるそうです。

基本的には一時的なもので、しばらく経つと治りますが、僕の場合はある日を境に、毎日頻繁に長時間痙攣が起きるようになりました。

他人からは分かりにくいものではありますが、必然的に目の疲れが生じ、瞬きが増え、それによってさらなるストレスが溜まるという負の連鎖が起きていました。

うつ病の診断

これらの諸症状や彼女や同僚など、周りの人からの意見(最近お前おかしくねぇ?など)を伝えたところ、すぐに「うつ病」と診断されました。

うつ病の診断はおそらく難しいものだと思います。なぜなら、患者が鬱っぽいと言えば、うつ病と診断されてしまうからです。

明確な基準はきっとないでしょう。だから困ったら、「うつ病ですね」と言わざるを得ないのです。 これは医師が悪いのではなく、そういう病気なのだと思います。

仮に、単純に意志薄弱でサボり癖があるだけだとしても、「うつ病っぽいんですけど」と言えば、きっとうつ病と診断されるでしょう。それくらい、うつ病とは曖昧な病気なのです。

だから、僕は自分がうつ病であるかどうかをまだ自信を持って判断できていません。本当にうつ病の人がこのようにブログを更新するのでしょうか?頻度はかなり減ったとは言え、まだゲームをプレイできています。SNSは見なくなりましたが、テックブログを見るのは未だに大好きです。YouTubeも見ます。新しいガジェットやPCデバイスが出たらテンションが上がります。GPTなどの新しい技術を追うのも好きです。CCNAなどの資格も取得したいと勉強の計画を立てています。仕事でトラブルシュートしている時は悪くない気分です。このような人が本当にうつ病でしょうか?

そんな思いを抱えながら、僕は医師に尋ねました。「本当にうつ病なんですか?別に日常生活に支障が出ていないんですけど。」 すると医師は、「体重が10数kg減少していて、眼下痙攣が治まらず、日々、電車に乗れないのは日常生活に支障が出ているのでは?」と答えました。 その回答に思わず笑ってしまいました。全くその通りです。

こうして、ふんわりとした認識のまま、うつ病の治療が始まりました。

休職という選択肢

まず、医師から休職を勧められました。しかしながら、前述の通り、僕はまだキャリア形成の途中にいます。1ヶ月ほどのうつ病での休職はあまり好ましく思えませんでした。それに、仕事自体は嫌いではありません。

そりゃ、仕事しなくていいならしたくないんですが、趣味が特別多いわけでもなく、土日も暇なことが多いので、別に仕事をしていてもいいかなと思っています。それに、1ヶ月の穴をあけると、1ヶ月後自分が大変になることも理解しています。

だから、僕はうつ病の原因が仕事にあるとは思えませんでした。 さらに言えば、1ヶ月休職しても、1ヶ月後にはまた同じ仕事をしているわけです。それで、病気が改善されるという考え方には納得できませんでした。

もちろん、会社の制度としては可能ですし、実際周りには一定期間休職している人もいます。 ただし、僕の場合はうつ病です。身体的な病気であれば良いですが、うつ病で休職することはあまり良い印象を与えないことは容易に想像できます。

そこで、休職という選択肢は一旦保留にすることにしました。 最後の切り札として持っておくのもよいと考えました。

薬物療法の推移

そのため、薬物療法やカウンセリング、生活習慣などで対処するしかありません。PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)などの過去に体験したトラウマが原因で発症する精神障害とは異なり、原因が分からないため、尚更対処が難しい状況です。

カウンセリングはあまり意味がありませんでした。毎月心療内科に通い、現状を話すわけですが、何に困っているかが分からないのでこちらも相談できません。 症状が続いていることしか伝えられないのです。

残る治療法としては、薬物療法があります。抗不安薬抗うつ薬などです。

これらの薬に関しては、最近では市川猿之助さんの両親の死亡事件で話題になっています。

この事件では、両親が向精神薬中毒で亡くなった疑いがあり、猿之助さんも睡眠薬を飲んで自殺を図ったということです。 こういったニュースを見ると、危険そうに感じるかもしれません。

実際にはどうなのかというと、まあそりゃあ、危険だと思います。本来、人が摂取しなくていいものを摂取しなくてはいけない時点で、少なくともプラスになるわけがありません。体にも精神にもマイナスであることは明らかです。医師でなくても誰でも分かることです。だからこそ、副作用というものが掲示されています。

しかし、そのリスクを上回るほど、日常生活に支障がある人たちがいるので、そのような薬が存在し、処方され、服用されています。

このニュースをきっかけに、抗不安薬抗うつ薬を廃止すべきだという過激な意見も出ていますが、これらの薬がまるで覚醒剤や麻薬などと同じように扱われていることに悲しさを感じます。 それだけ、うつ病パニック障害、不安障害の定義が認知されていないということでしょう。

ま、自分も理解していなかったわけで、別に理解も求めていないんですけどね。 (むしろ、この症状に限っては、気を遣われるほうがキツかったりする)

ということで、僕も薬物療法が始まりました。

クロチアゼパム(リーゼ) 5mg

リーゼは、クロチアゼパムという成分の商品名です。1978年に発売されたベンゾジアゼピン系に分類される抗不安薬です。不安感や緊張感を和らげる効果が期待できるため、精神安定剤と呼ばれることもあります。

ここまでは、睡眠障害に対する薬でしたが、抗不安薬の処方が始まりました。これは、電車に乗れないとか、不安や緊張に対する薬だという説明を受けました。

比較的優しい効き目で依存性も低く、長い歴史がある薬であるため、まずはこれで様子を見たいという位置づけの薬なのでしょう。

とはいえ、先述の通り、この辺りの薬は、ベンゾジアゼピン系に分類されるため、これまでの睡眠導入剤とは異なる明確な副作用が出ることがあります。服用する際には、集中力の低下などと引き換えにあります。また、他のベンゾジアゼピン系の薬剤に比べて依存性は低いとされていますが、少なからず存在すると医師からは説明を受けました。

実際に服用すると、動悸や不安感が低減されますが、それ以上にぼーっとする感覚が強く、この薬を飲みながら仕事をするのはそれはそれで不安だぞ・・・という感想でした。

ということで今は相談の上、処方されていません。この辺りは相性もあるでしょう。

トラゾドン(デジレル) 25mg

デジレルは、トラゾドン塩酸塩という成分の商品名です。抗うつ剤の一種で、セロトニンという神経伝達物質を増加させることで、抗うつ効果がもたらされるといわれています。また、眠りを深くする作用に優れており、不眠症の患者さんなどに重宝されます。

リーゼと同時に処方されたのがデジレルです。(確か。この時期あんまり記憶にない。)

これは、睡眠導入剤抗不安薬とは異なる「抗うつ薬」です。うつ病の根本的な解決を目指して処方されます。 抗うつ薬としてはベーシックらしく、これも一旦様子見の薬だったのだと思います。

しばらく服用しても何も変化がなかったので、医師の判断の下、早々に薬が変更されました。 一方で、副作用も特に感じませんでしたので、ある意味これで治ってしまえば、一番楽だったなーと。

クロアゼパム(リボトリール) 0.5mg

リボトリールは、クロナゼパムという成分の商品名です。脳のベンゾジアゼピン受容体に作用し、てんかん発作を抑える薬であり、不安を和らげる作用もあります。精神科領域では不安を改善させるためにも用いられます。

医師によって、常時服用薬として処方されました。この薬はリーゼと同じベンゾジアゼピン系ですが、痙攣やてんかん発作を抑える効果が強いとされています。

この薬が選ばれた理由は、以前に述べた下瞼の痙攣に対処するためです。症状が日常生活に支障をきたしていたため、相談した結果、この薬が処方されました。また、うつ病睡眠障害と下瞼の痙攣は関連性があるとされ、同じ症状を抱える人も多いとのことです。

この薬には、抗不安効果もあり、長時間作用するため、常時服用薬としての使用が決定されました。

この薬は、眼下痙攣に効果的でした。飲み始めてから、痙攣がなくなり、パソコン作業や仕事の効率がかなり改善されました。本当に助かりました。

リボトリールは、自分と相性がいいのか、体感的に抗不安効果も発揮されているため、局所的な不安、動悸、焦燥に対する頓服薬として、リーゼと置き換える形で、服用されることになりました。

ただし、「不安感」は自分でも分からないことが多く、局所的に感じることも少ないため、頓服薬としてはほとんど摂取していません。お守り代わりという程度です。

もしかしたらリボトリールを常時服用薬として飲んでいるから抑えられているのかもしれません。

ミルタザピン 15mg半錠

ミルタザピンは、オランダのオルガノン社(現在のメルク社)が創製した四環抗うつ薬です。ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)というカテゴリに分類されます。SSRISNRIとは異なる作用機序であり、短時間で効果が発現し、効果は持続的です。

この薬はデジレルと入れ替わる形で処方されました。なるべく薬に依存しないよう、半錠から始めました。

ただ、こいつ、飲んだ翌日が眠すぎます。仕事にならないとかそういうレベルですらなく、生活自体が困難というレベル。ベッドから起き上がることもできず、夕方まで寝たままでいるような状態になりました。

副作用として、眠気が大きいという情報はあり、しばらく耐えていると、副作用は収まるという説明もあるが、エスゾピクロンも飲んでいるため、昼間まで眠くなってしまうことはうつ病の治療以前に、深刻な問題であるため、早々に中止しました。

この薬以降、抗うつ薬への抵抗感が強くなり、しばらくはエスゾピクロンとリボトリールだけで生活することになりました。

エスシタロプラム(レクサプロ) 10mg半錠

レクサプロは、エスシタロプラムが主成分の抗うつ薬です。デンマークの製薬会社が開発した薬で、世界で約2億3千万人以上の患者が服用しており、セロトニンの体内濃度を増やす効果があります。レクサプロはSSRI選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類される抗うつ剤で、セロトニンの働きを高める作用があります。

レクサプロは、うつ病精神疾患に対する抗うつ薬です。脳内の神経伝達を改善し、憂うつな気分を和らげて不安、いらいら、不眠などの症状を改善する薬です。

しかし、エスゾピクロンとリボトリールを常時服用し、リボトリールを頓服として使用しても、根本的な解決には至りません。どちらも対処療法だからです。 その結果、ここ数ヶ月は診断書の通り、ほぼ2週間ごとに通院していて、それも負担の一部になってしまっています。

ということで、避けていた抗うつ薬を受け入れることに。

前回のミルタザピン服用時は、強烈な眠気を感じて辞めてしまったため、今回は副作用に眠気が少ない、レクサプロという薬が処方されました。

抗うつ薬には効果の強さにあまり差がないらしく、副作用や依存性などによって選択されるという話を聞きました。レクサプロは比較的、効果と副作用のバランスがとれた薬剤だとされています。

ただし、どの薬にも当然副作用があります(副作用がない夢の薬があったらこんなに抗うつ薬の種類はないでしょう)。レクサプロにも「吐き気」という副作用があるとのこと。

眠気は嫌だけど、吐き気はもっと嫌だなぁ・・・と思いつつ、最初のうちは吐き気止めの「ドンペリドン」を飲むように案内されました。半錠だから大丈夫だと思いますが、収まるまで一緒に飲むようにしてくださいね。と案内されました。

・・・というのが、一昨日のことです。その晩、飲みましたが、翌日は何もありませんでした。心配していた吐き気も一切なく、「なんだ、大丈夫じゃん」と思っていました。

それで安心して、昨日も服用しました。今朝までにも特に違和感はありませんでした。

抗うつ薬は即効性があるわけではないため、何かが変わったわけではないものの、副作用がないミルタザピンだと思えば、まあ続けてみるか、、と。電車で出社しました。

その電車内で(ほぼ)倒れてしまいました\(^O^)/

いつも通り電車の風神雷神ポジション(ドアの横)に陣取り、スマホをポチポチしていると、急に猛烈な吐き気が…おいおい、嘘だろ今かよ!夜も朝も何もなかったのに、よりによって電車内で来るか?と思いつつ、まあすぐ収まるだろう…と、体をくねくねさせて耐えていたところ、収まるどころか、更に波が強くなってくる。

あれ?やばい?マジで吐きそう…と思うと同時に、猛烈な立ちくらみのような目眩がする。血の気が引くような、意識が遠のいて、目の前が暗くなるという表現、あれ本当なんだね。気絶寸前になりながら、その場にしゃがみ込んだ。周りの人は怖かっただろうな。マジごめんなさい。

ノイズキャンセリングイヤホンをしているのに、謎のサーッという音?耳鳴りのような音がして、電車の音も遠のいていく。意識が薄れ、全身が重くなってしゃがんでいるのも限界に・・・。

そこから数分しゃがんでいると、だんだんと感覚が戻ってきて視界もはっきりとしてきた。 丁度降りる駅だったので、なんとか荷物を持って外へ。 ベンチで数分座っていると、元の感覚に戻りました。

いや、聞いてた話と違うんですが!?

軽い吐き気と目眩は副作用にあると聞いていたけど、こんなに気持ち悪くなるのは人生で初めてでした。ぶっ倒れる寸前でした。朝の電車の中で倒れたら、人様に迷惑をかけてしまいます。何とか気絶しない寸前ギリギリ、一瞬気絶していたかのような感じでした。気絶という言葉と20代で知り合いになるとは思ってなかったよ。もう少し先だと思ってたよ。

ここでふと、「もしかしてこれはレクサプロの副作用じゃないんじゃないのか?」と思い始めました。ここまでの副作用があるものを軽い気持ちで処方するとは思えず、「マイルドなお薬です(ニッコリ)」といった説明もしないでしょう。

もしかしたら僕はまた別の病気を抱えている可能性も出てきました。おいおい、人生ハードモードすぎるだろ俺。

とりあえず、どうしよう?一旦忘れて飲んでいいのか?それとも病院に確認しに行くべきか?いやもう面倒くさくなってきた、何もかも・・・。(鬱エンド)

追記

急な吐き気や冷や汗に続く失神-血管迷走神経性失神(脳貧血)とは?

普通にただこういうやつだったのかも?書いてある事も一致してるし・・・。
だとしたらレクサプロは関係ないのかも。一旦様子を見つつ服用は続けてみようかな。

感想と結論

ということで、時系列順にただひたすら書いただけの、何の記事かよく分からないものができあがってしまいましたが、こうして過去に起きたことを整理することは大事だそうです。

今、渦中にいる自分としては、「本当にうつ病なのか?」から「この先どうするか?」など、様々なことを考える能力が欠如しています。

一度文章に起こして冷静に検討し、先に進んでいくことが唯一の対処法だと、当事者として感じています。

医者も家族も同僚も彼女も友達も、これに関しては解決してくれません。手助けはしてくれるかもしれませんが、直接的な解決は自分の手と心でどうにかするしかありません。

結論として思うのは、一度うつ病と診断された、もしくはそれに準ずる状態になってしまうと、その状況そのものが更に自分を追い込み、負のループに陥るということです。

そこから抜け出すのは容易ではありません。だからこそ、このような状態になる前に信頼できる人間関係を構築しておくことが重要です。ストレスを抱え込まず、嫌なことがあれば逃げることができるようにしましょう。また、自分が置かれている状態が自分自身にとって負担になっているかどうかを常に考えることも必要です。

僕自身、まだまだ解決に至ってはいませんが、いつかこの暗雲を抜け出せる事を祈って頑張ります。

(そして願わくばうつ病は気のせいであれ)