キューに入れていたChatGPT Plus が来たのではいってみた

ついに日本にも上陸

毎日話題のChatGPTの有料プラン、Plusが来ていた。
20ドル/mo なので大体2600円/月ほど。

Plusプランのキューにも登録していて、アンケートには「50ドル以内なら」と回答しましたが、キュー関係なく、結局今はどのユーザーにも開放されつつあるみたいです。

月額サービスとして考えると、ややお高めかもしれないですが、そもそも実験的なアルファテストだったChatGPTに有料プランが提供されること自体、驚きです。

起こしたムーブメントと人々が受けた革新性を考えれば、安いものでしょう。

私も、リリース日から大分楽しませていただいていたので一旦お布施しました。

とはいえ、もうすでに日常的に利用しているわけではなく

各メディアで指摘されている通り、ボロも見え始めているので、

来月以降はわざわざ更新はしないつもり。

グーグルのBard、MicrosoftのBing、Baiduも開発しているそうなので

後続のいよいよ一般層へ提供される製品が楽しみですね。

 

Plusの実力は?

上記は、「公正世界仮説」というワードを思い出したくて試しにChatGPTに話しかけていた時のログです。

これはノーマルプラン。この2つの回答を絞り出すのに1つ辺りおおよそ30秒~1分ほどかかりました。

内容についても、ニュアンスを捉えられてない箇所があり、これはChatGPTにも限界がある、ところですね。

(こればかりは公正世界仮説というワードを僕も思い出せてなかったので、聞き方が曖昧だったのが悪い、のもありますね)

同じことをPlusでも聞いてみます。

内容がわからないこと自体は、Plusでもモデルがほぼ同じなので仕方ないですが

生成時間と反応スピードに重きをおいて見てみます。

 

モデルが2つ、DefaultとTurbo

ChatGPT Plusには2つのモデルが用意されているようです。

Defaultは通常通り、だと思いますが(Plus)とあるようにもしかしたらGPT3.5ベースではあるものの、何かしら処理やアップデートが含まれているのかもしれません。

TurboはOptimized for speedとあるので、スピード優先のモデル、といったところでしょうか。

見たいのは生成速度ですから、早速Turboから試してみます。

Turbo

回答は変わりました。がこの回答にかかった時間は正直、Freeプラン時とたいした差がありませんでした。(同じく数十秒程度)

試した時間や負荷にもよるのかもしれませんが、あまりPlusプランだから、生成・回答が早い、とかはないかもしれません。

Turboモデルでもこれなら・・・試す必要はないかもしれませんが

続いてPlusモデル

こちらに至っては固まってしまいました。

数分待っていると3分後くらいに回答が返ってきました。

なんだか文字がおかしいし、Barracudaに国内・国外含め、そんな意味はないと思います。

Default Plusモデルはどうも期待できないようなので、以降はTurboに絞って確認してみます。

Turboモデルにさらに聞いてみる

今回の生成はスムーズ。聞いた瞬間から回答が始まり、数秒で書き切りました。

ちなみに内容は関係ないですが、意味はまさしく「公正世界仮説」なのですが、「反転の道徳原理」などと言う言葉はありませんでした。

英名らしく書いてある「reverse moral principle」も、特に情報は見当たらず、やはりそれっぽい嘘は平気でつく、というのがPlusでも何でもGPTの基本ではあるようです。

それでもシンギュラリティポイント・技術革命の転換点であることには変わりなく、(まあGPT自体は今に始まった技術でもないのですが、)OpenAIがエンジニアでもオタクでもない、普通の人でも触れるようになって、世間に与えたインパクト・という意味であればとてつもないもので、この嘘を堂々とつく、というAIに対する対処がGPT4からのその後にとても興味がわきます。

 

さらに、公正世界仮説というワードに誘導してみますが、学習内容にはなかったようです。bystander effectは傍観者効果のことを言いたいようですが、スペクテイター(Spectator)効果という呼び方はやはり聞いたことがありません。僕が知らないだけかもですが。

この生成はやはり遅く、30秒ほど。無課金版と大差ないと思います。

 

 

まあぼちぼち早い。20秒ほど。

内容も、まあそうともいうよね、という内容ではありますね。

総じて的外れではない。これはChatGPT全部にいえることです。

 

 

ここで「公正世界仮説」であることを教えてあげました

ここで「公正世界仮説」がすぐにでてなかった反証がないのも、またChatGPTの特徴なのかもしれません。あくまで、チャットオペレーションやいわゆるチャットボットのように礼儀や人間らしい会話を心がけて学習しているのでしょうか。

(よく考えたら公正世界仮説は逆もあるので、ここまでのこっちの質問では分からなくて当然かもしれない。人ですらわからんわ。)

 

結論

結論ですが、ChatGPT Plusは現時点では無料版との生成スピードも大きな差異を感じないので

特別大好き!OpenAIを応援したい!みたいな人でなければ、別に無料の間は無料でしゃぶればいいと思いました。

ただ、今後もOpenAIがChatGPTを無料開放するかと言われると、テストデータの収集というところから始めたことを考えると、そうとも限らない気がします。

そのときはBingやBardが台頭しているでしょうから、まあ特に問題ないのかな。

 

現時点では、解放されていないBing・Bardを待てず

日中帯やゴールデンタイムなど、順番待ちが発生するときも安定して使いたい

そんな人たちにはおすすめ。かもしれないです。

 

ChatGPTは個人的にはとても楽しい技術で、例えるならSiriやGoogleアシスタント、Alexaに本当の意味で期待していたものが、この時代にやってきた、という印象ですね。API開放もされてきているそうなので、少しプログラミングやシステム組み込みなども仕様検討しても面白いなあと。